大神宮便り

● 社務所より


社務所便り vol.3


 
節分も終わり、季節は春。朝晩の冷え込みはあるものの、境内の梅もほころび始め、目と肌と香りで春を感じさせてくれます。
 桜は「咲く」と言いますが、梅は「ほころぶ」と表現します。日本語の繊細さが感じられる言葉です。ちなみに「梅の花」は英語でも[ ume blossom]と言うようです。[plum]は「スモモ」の種類だそうです。「柿」も英語では[persimmon]と言いますが、日本原産のものは[kaki]と言うそうです。夏目漱石の「吾輩は猫である」をそのまま英訳すると[I am a cat]ですが、逆にこれを和訳するとほとんどの人が「私は猫です」と訳すことでしょう。もし漱石がアメリカで執筆し、[I am a cat]と言う本を出しても、果たして日本では「吾輩は猫である」と言う題名で訳されていたかは疑問です。言葉は文化です。私たち日本人は、もっともっと日本語を大事にしなくては「日本の文化」が消えてしまうような危機感を持っているのは、私だけでしょうか・・・。

 小学校・中学校・高校を通して、私の同級生の中で「神職」となったのは多分私だけでしょう。そういう意味においてもよく友人から「神主って普段何やっているの?」と「素朴」な質問を受けます。時には「一日中拝んでいるの?」などと真面目に聞かれることもあります。素朴で的を射た質問だなと感心してしまいます。他人の職場、それも「神社」となると一般の方にとっては疑問だらけの場所なのでしょう。
 まず神社の一日は「御開門」から始まります。拝殿を開き神饌(お供え)をお上げし、「日供(にっく)祭」を行います。次に拝殿内・境内の掃除を行い社頭準備をします。9時より職員全員で「朝拝」を行います。朝拝後それぞれ社務に入ります。社務の内容は職員によって違いますが、概ねお守り等の授与品管理・社頭祈願の準備・外祭の準備等です。お祭りの準備に関しては、祭具の確認・補充、祝詞の作成、施主との打ち合わせなどを入念に行い、お祭りが滞らないよう細心の注意をはらいます。社頭祈願が入った時には、受付をして神札を用意、準備でき次第順次拝殿にてご祈願します。事務的な仕事は、禰宜である私が行います。事務的な仕事とは、氏子総代との連絡、企業との打ち合わせ、業者との交渉、神社庁・神社界などの事務処理、会議への出席、最近ではホームページの管理も増えてしまいました。とは言うものの、毎日が忙しいわけではなく、平日には空き時間も多くあります。そんなときこそ普段できない「昼寝」・・いやいや、「自己研鑽」の時間となります。普段なかなかできない場所の整理整頓・清掃、祝詞の作成、字の練習、本を読み勉強等地味ではありますが、基本的なことを通し自己研鑽に勤めます。また、玉串に使う榊の採取も定期的に行います。夕方5時に「御閉門」し、社頭を片付けます。巡回を行い安全確認し社務所を閉めます。これが大まかではありますが神社の一日です。よろしければ皆さんも一度体験してみませんか?





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