大神宮便り

● 社務所より


社務所便り vol.4


 桜前線が北上しているようです。今年は去年のような早足ではなく、オンスケジュールで北上しているようですので、各地の桜祭りも桜をみながら行えそうです。

茨城では、3月22日から3月28日まで「西金砂(かなさ)神社」が、3月25日から3月31日まで「東金砂神社」が、72年に一度という「磯出大祭礼」(通称「大田楽」)が斎行されました。日立市「水木浜」まで片道約35劼旅堋を500600人の行列を組み、水木浜で御神体をお清めし(塩垢離)御神威を高め、お社へ帰るという壮大なお祭りです。この大祭礼には無形民俗文化財に指定されている「金砂田楽」が奉納され、壮大な行列と金砂田楽を見ようと多くの人が訪れます。御旅所には田楽を見るための人々がひしめき、沿道には田楽を見ることができなかった人や、壮大な行列を見ようという人たちで埋め尽くされます。「一生のうちに二度見る人は幸せ者」といわれるこの大祭礼、45歳の私には最初で最後です。

その大祭礼に幸いにも「神職」としてご奉仕する機会を得ました。3月28日、東金砂神社の水木浜での祭礼に助勤(お手伝い)することとなり、祭員(神主のメンバー)としてご奉仕させていただき、その後水木浜より次の御旅所である「久慈浜」までの5,5劼瞭残をお供しました。私などは「末席を汚す」ようなものでしたが、はっきり言って「ちょっぴり自慢」です。今回の更新で、この大祭礼の様子を載せましたので雰囲気だけでも是非ご覧下さい。

前回の大祭礼は昭和6年に行われました。そのころは、今のように道路も整備されておらず車もなく、当然交通規制などうるさくなかったはずです。当時神社は「宗教法人」ではなく、国の管掌でしたのである意味「国家行事」の感が強く、神様のために道をあけるのは当然という時代でした。大東亜戦争終戦以降神社も宗教法人として独立し、一宗教法人の行事としてお祭りも扱われるようになりました。その結果、神輿渡御(みこしとぎょ)も警察・役所等の規制を受けるようになり、戦前のような規模での行列やコースは踏襲できなくなりました。特に市街地や国道・県道等の幹線道路がある場合では、渋滞・事故・騒音等の問題でなかなか許可がおりなくなりました。それを考えると、今回の大祭礼は想像を絶する関係機関との交渉と、成功させようというあつい思いがあったことが理解できるでしょう。中には「一宗教法人の行事に、何で自分が迷惑を被らなきゃならないのだ!」とか、「信仰の自由を侵す行為だ!」とか、「知事や議員が参列するのは政教分離の原則に違反する!」などと偏った思想に傾向していたり、法律や判例を知らないことを自らひけらかす「文化人」と呼ばれる人たちや、偏った報道しかしないマスコミ等がくだらない中傷をしますが、日本の伝統・文化を継承するために、どれだけの人がどれだけ苦労しているのか、またそれがどれだけ重要なことなのかを理解した上で同じテーブルで討議したいものです。

「金砂の大祭礼」は私たちに多くのことを教えてくれたのではないでしょうか。




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